匿名
(30代 運動部顧問)
勤務校は積雪量の多い地域。冬季は学校の職員駐車場や通学路、渡り廊下を雪かきするので、そのぶん出勤時間は早くなります。必然的に起床時間も早まり、出勤時に自宅車庫を雪かきする時はまだ夜更け前。雪かきには、体幹を鍛える・奉仕の精神を養う、として部員も動員していますが、「運動部顧問が部員を動員して雪かきする」ことで学校機能の通常運転が保たれることに疑問を抱いています。
自分が雪かきしている間に、出勤してきた他の先生方は自分の仕事を進められる。その時間にできたはずの業務を、自分は放課後部活指導の後に回さないといけない。一方で管理職が全教員に対して雪かきの分担を命じることはできない。なぜなら勤務時間外だし、手当も出ないからです。
登校してくる生徒のため、職員や送迎の保護者のため、私自身は率先して雪かきすることが苦ではありません。しかし、自分や部員がやらないと立ち行かなくなる現状には、システム上の不備を感じずにはいられません。そしてそれに甘んじている管理職、当たり前に思っている先生方の問題意識の無さも腹立たしいのです。
私の学校現場では、雪かきさえ顧問の自主的な活動という位置づけなのでしょう。現在の運動部顧問を引き受ける限り、雪かきもセットで引き受けることになるのです。これはある意味で部活の性質を象徴していると思うのですが、いかがでしょうか。
コラム「雪かきと部活動」
— 教働コラムズ (@kyodo_columns) 2017年5月1日
雪かきには、体幹を鍛える・奉仕の精神を養う、として部員も動員していますが、「運動部顧問が部員を動員して雪かきする」ことで学校機能の通常運転が保たれることに疑問を抱いています。 https://t.co/Rta1G1iT4X
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