Lesson5 K6ストレステスト

 

 

2017年11月06日(月)に行われた中教審「学校における働き方改革特別部会」において、「筑波大学の教員勤務実態調査委託事業【メンタルヘルス】研究チーム」による、教員勤務実態調査(平成28年度)『教員のストレス状況に関する分析について』が発表されました。ここでは ※ K6 という尺度を用いて、ストレス状況を把握する手法がとられました。

 

発表では「合計点が5点を超えれば高ストレス」ということです。そして資料では小学校教諭の平均が5.49、中学校教諭の平均が5.69ということで、「教諭はメンタルヘルスの状態が不良である」と小括されました。

 

みなさんも、以下の質問に回答し、ご自身のストレス状況をチェックしてみませんか。

 

 

 

 

-------- K6ストレステスト --------

 

 

いずれも、過去30日間を振り返って回答してください。

 

 

■Q1 神経過敏に感じましたか  

 

0点:全くない

1点:少しだけ

2点:ときどき

3点:たいてい

4点:いつも

 

■Q2 絶望的だと感じましたか

 

0点:全くない

1点:少しだけ

2点:ときどき

3点:たいてい

4点:いつも

 

■Q3 そわそわ、落ち着かなく感じましたか

 

0点:全くない

1点:少しだけ

2点:ときどき

3点:たいてい

4点:いつも

 

■Q4 気分が沈み込んで、何が起こっても気が晴れないように感じましたか

 

0点:全くない

1点:少しだけ

2点:ときどき

3点:たいてい

4点:いつも

 

■Q5 何をするのも骨折りだと感じましたか

 

0点:全くない

1点:少しだけ

2点:ときどき

3点:たいてい

4点:いつも

 

■Q6自分は価値がない人間だと感じましたか

 

0点:全くない

1点:少しだけ

2点:ときどき

3点:たいてい

4点:いつも

 

 

合計得点 ___ 点

 

---------------------------------------

 

 

 

※ K6・・・抑うつ、不安を評価する指標。6項目、5件法、5点以上で高ストレス状態を示唆。

 

 

【参考】「小中学校教諭、若い世代・女性ほど高いストレス」読売新聞オンライン記事 より

 

小中学校教諭、若い世代・女性ほど高いストレス

11/7(火) 14:27配信 読売新聞

 

 小中学校の教諭が管理職に比べ、心身への影響が心配される高いストレス状態にあることが、教員の勤務実態調査を基にした筑波大の分析結果でわかった。

 

 6日、教員の働き方改革を議論する中央教育審議会の部会で公表された。

 

 文部科学省の2016年度調査の対象となった小中学校の教員約1万5000人について調べた。

 

 落ち着きのなさや気分の落ち込みなど6項目について数値化し、役職ごとの平均値を算出。小中学校ともに、校長3点台、副校長・教頭4点台に対し、教諭は頭痛や血圧上昇などの影響が出る恐れのある5点を上回った。

 

 

 教諭の場合、若い世代が数値が高く、男性より女性が高かった。1週間で75時間以上働く教諭は男女とも6点を超えた。分析を担当した筑波大の笹原信一朗准教授(産業精神医学)は「教諭の中でも、仕事の経験が少ない若い年代ほどストレスが高いとみられ、改善が必要だ。女性が高い傾向にあるのは、育児などの要因も推察される」としている。