ホワイト学年主任!2018.7.28
Lesson 1:学年会議はオンラインストレージでペーパーレス化
学年会議は60分以内!
私が、学年主任になるときに掲げたルールだ。
60分という数字に決定的根拠はないが、一日授業やHRを終えたあとの会議で、みんなの集中力が続くのはこの辺が限界だと思うから。
実際、この3月以来、一度たりとも超過したことはない。
そして、この「60分会議」の強い味方が、Googleドライブである。
勤務校では昨秋に、PCは一人一台貸与となった。そこに新年度からGoogleドライブが導入された。
Googleドライブでは、ドキュメントを共同編集できる。
学年会議の一週間前ぐらいにまず私が、学年会議のレジュメを新規作成する。
そこへ事前に、私を含めた学年団全員が、それぞれの報告などを随時書き込んでいく。 各分掌からの連絡も、別途プリントではなく、ここに貼り付けることにしている。 記入期限は学年会議当日の昼休みまで、とお願いしている。
そのあと、私は会議までの間に全体に目を通す。
そして各自の書き込みに対して、付けられるコメントは付けてしまう。
この段階で付けたコメントはフォントの色を変えて、それと分かるようにしておく。
この作業が完了すれば、どこの会議でも定番(?)の「では、先生方、報告事項お願いします」で全員が順番に発言し、それに対してああだこうだ言い合って過ぎ去る時間を、ほとんど省くことができるのだ。
また学年のメンバーも事前にこれらを見て「予習」できるから、会議で初めて配られたレジュメを見て、その確認からしていくといった、これまた不合理に過ぎる時間をなくすことができる。
そもそも、レジュメは印刷もしない。
全員がPCを持って会場に集合する。
そしてドライブ上のレジュメを見ながら会議は進める。 (勤務校は一般教室も含め、全室に無線LANが通じている)
最初に各自の報告とそれに対する私のコメントを見ながら、さらに質疑等あれば、から入るが、これは数分で済む。
そのあと、今後の予定や方針(もちろん、これも事前に書き込んでおくのだが)について意見交換をする。 この段階でせいぜい10分程度しか経過していないので、「意見はあるけど早く終わってほしいから黙っておこう」などと思うこともなく、皆積極的に意見を出してくれる(と思う)。
時に脱線して笑いが飛び交うこともあるが、これも時間が、特にそこまで無駄な時間がかかってないからできることだ。
また、こういう時間が学年団のコミュニケーションの円滑化にも一役買ったりもする。
そして各自の発言や、出した結論は、タイピングの速い教員がその場で打ち込んでしまい、文字で皆で確認できる。
これがそのまま議事録にもなるのだ。
ドキュメントの共有対象に校長教頭も入れているので、報告も必要ない。
こういう会議だと、学年主任として切り回す私自身が言うのもなんだが、ただ報告を聞いているような受け身の時間が全くないので、60分が過ぎるのも早く感じる。
そして最後は私の「では、開始からただいま○○分です。おつかれさまでした」で締める。
面白いもので、こんな風にメイン会議が終わると、皆さっさと出て行くのではなく、個々の打合せをしたり、ちょっと雑談したりしている。
だいたい、私が一番手に退室している(^^; こうして職員室に戻ると、まだ他学年は会議中である。
得した気分にもなれる。
…こんな会議のあり方だが、勤務校では、あるいは学校世界では「進んでいる」のかもしれないが、企業ではとっくの昔にそうなっている所の方が多いのではないだろうか。
私の学年会議にしても、まだ改善の余地はあるはずだ。
「学校における働き方改革」の実践例として、そして何より、学年スタッフの拘束時間を1分でも減らすために、さらにできる時短術を探り、取り入れていきたい。
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