関東オフ会 2017.4


議事内容

 

 

●中体連は「各校に参加させてやっている」姿勢。例として、生徒が自転車で行くときは(安全のため)顧問がつけと通達している。すると大きな荷物はどうするのか? クルマがないと運べない。つまり、結局2人の顧問が必要となる。本県では過去に交通事故が起きて厳しくなった。

 

●中体連費は人数全員分を学校が払う。お金の絡みで、勤務中では仮入部から3日で正式入部を決めろという指導になる。そして5月の中体連各部総会で予算を決める。だから春の大会までに人数が確定しないと困るという理屈だ。

 

●近年の部活問題の動きは、真由子さんのブログから自然発生的に。ネットで繋がり、やがて顔を合わせて話そうよ、ということになった。

 

●3月の長沼先生の研究会でも、「私は(ハンドルネーム)○○です」と何人も名乗りをあげて、ああ、あの人かと、認識が深まり、さらにネットの繋がりが広がった。

 

●自分は以前、部活問題で体育科の校長とけんかして、職員室に机を置かせてもらえなかったことがある。

 

●生徒がけがをしたらどうなるか知っていますか? 部活は法律上は「校長がお願いします」ということになっている。命令はできない。なぜなら勤務時間外だから。そして勤務時間外だから、教員が勝手にやらせていることになる。だから生徒がけがをすると、校長がその顧問に「謝れ」と責任を迫るようになる。

 

●(上記の)この件を機に、違法性を感じるようになった。そして校長を追及したところ、配置の件以外にも嫌がらせを受けた。校長が自分の授業を毎日ほぼ毎時間見に来る。そして一日1コマしかない空き時間は校長室に呼ばれて「指導」を受ける。要は、そこで仕事をさせないように、時間を埋める嫌がらせだった。

 

●今は地域スポーツを担当していて、引率顧問を年に1回している。

 

●現場の先生方は19時まで部活。それから授業準備では帰りがかなり遅くなる。家族もいたらそんなことできないでしょ? だから授業準備なんかしなくなる。

 

●授業準備ができないから、業者のプリントを使って、それを読んで答えを入れるような授業が増える。

 

●ひと頃は毎年胃潰瘍を患った。それでも、血を吐きながら、代わりの教員がいないので大会引率をしたこともある。

 

●大会中に生徒がけがをしたが、校長が責任を逃げて顧問に押し付ける。ちなみにこの校長は全国中体連のある競技のトップだ。

 

●校長経験者が出身の教育委員会、指導主事たちが人事を行う。 校長試験はそこで推薦された人が受けるから、面接、作文はあるにしても出来レースだ。

 

●中学で、ずっと熱心に部活を指導していた。しかし部活のおかしさに気づき 今年度から辞退。学校では自分一人だけ。辞退しても仕事に問題はない。仕事上の立場も変わり、かえって校内の発言力も上がった。

 

●しかし多くの先生は部活が人事評価にもなるので、辞退はしづらいだろう。

 

●ある球技の練習時間の長さは突出しており、顧問の労働時間は週に120時間にもなる。指導も荒く、たとえば床のモップ掛けは、昔は血を拭くためなんて言われたものだ。

 

●生徒がけがをしたとか、突発的生徒指導だと時間がいくらでもかかる。日付が変わることもあるが、生徒のためだからやる。そしてそういうことに関して教職調整額があるのだ。

 

●本来部活は任意。でも校長が「お願い」して、断ることは難しい。

 

●部活を持つと土日休めない。自分の勤務校ではダウンする教員が続出し、一ヶ月に一人ぐらいのことも。その穴埋めでまた同僚に負担がいく。

 

●部活で体をこわすと療養休暇に入る。たいがい精神科にもかかって慢性的になってしまう。

 

●自分は教員3年目。(3年前)採用が内定した後の1月に部活の件をヤフーニュースで見て不安になり、Twitterを始めた。

 

●最初は運動部を当てられた。主顧問は熱心で、長時間活動した。副顧問の自分も土日出勤を押し付けられた。自分は一年間抵抗した。しかしこれは大変に勇気がいる。一年目は法律上は仮採用だから首にできるから。だから他の新任は従った。でも自分は最低限にとどめた。それでも苦しんだ。

 

●初任者研修で主幹教諭が、入院中、点滴を受けて安静と言われていたのに、点滴を抜いて病院を脱け出し、大会に行ったことを自慢げに語っていた。

 

●担任をしても、生徒にきちんと向き合い、対処できない。なぜか? 担任は生徒の様子を観察し、メモを作る必要があるのだが、今は部活や諸業務でそれさえできない。

 

●自分は私立校勤務。異動がないから、最初の頃に部活指導不適格のレッテルをたぶん貼られ、実際ほとんど部活を見ていない。部活優先の学校運営がまかり通り、それで行事さえも左右されるような勤務校の実態に不信を持ち、ツイッターを始めた。

 

●私立が部活問題の諸悪の根元。私立の競争強化に、公立が巻き込まれている。

 

●私立校は私学助成金という税金財源の補助金を受けながら、スポーツ特待や施設に金を注いでいる。ここを断たないといけない。

 

●自分はもとは小学校。ある球技の顧問がいないのでお願い、と言われて中学に異動。自分は他競技経験者で、その球技は動きさえわからない。夏に審判講習会などで休めず、体調を崩した。この頃親には「過労死したら骨を拾ってくれ」と冗談抜きで言っていた。

 

●教員もそうだが、生徒にも休みがない。大会になると朝4時に家を出発して集合、など当たり前。子供にも部活以外の時間がない。家族で過ごしたり、好きなことをしたりもできない。

 

●新年度に経験がある種目の部の副顧問になって、ある程度経験がいかせるようになったが、やはり厳しい。

 

●長時間練習しても生産性がない。集中力が続かない。

 

●やりすぎはだめ、それが教育のはずなのに、教員が過熱している。

 

●学習にも悪影響。脳にもよくない。

 

●朝練で睡眠時間を削られるし、授業にも集中できるはずがない。

 

●自分の学校は授業が成立しないので、不本意ながら授業中に2分間休憩を与える。それぐらい疲れている生徒が多い。

 

●オーバーワークの故障も頻発。テニス肘などもよく聞く。

 

●学習指導要領通りなら「生徒が自主的自発的にやる」オプションなのに、それが肥大し、本業を圧迫する。

 

●今の学習指導要領ができる時、中体連高体連は部活強制の明記を望んだ。が、実際の文言は自由参加になった。しかしそれが尊重されていない。

 

●かつてあった必修クラブ制度が限界だった。

 

●東京都は代替制がなくなっておかしくなった。

 

●最近の地方分権の流れの中で、国は地方に部活問題で直接言えない。しかし地元では教委が現場に丸投げしている。

 

●PTA会費を部活に流用する実態がある。

 

●「育成会」年に3000円を全生徒から集めるが、部活に流用している。

 

●うちの自治体は部活全入を撤回した。

 

●部活全入は学習指導要領には反している。違法とまではいかないが。

 

●全入制度だと部活に入らない生徒、やめて行き場のない生徒。やめようにも転部先が決まらないとやめられない。それで「勉強部」として形だけ、数時間残して勉強させたりしている。

 

●部活がなくなったらどうする、というが、なくなっても受け皿はある。

 

●むしろ現状は強制によって、子供の自由な時間を侵害している。

 

●地域スポーツと部活への振り分けを職員会議で提案したら校長に叱責された。

 

●公立の校長が定年退職後、私学や競技団体に天下る。

 

●校長が県の中体連の正副会長のような役割につくと、しょっちゅう不在になる。

 

●教育課程内の授業を潰して、課程外の大会ばかりやっている。

 

●本県は平日に大会をやっている。春秋一週間ずつ。そこはみな自習になる。基本は土日だが、会場を押さえる都合上、平日にはみ出す。

 

●中体連の専門委員になると、その教員は年間3分の2しか学校にいない。穴のあいた授業は、他の先生がプリントを配るだけ。

 

●週6日制の私立は土曜の大会で生徒が顧問が抜ける。

 

●職員室にはNGキーワードがある。「めんどくさい」「土日入れたくない」→やる気ないと見られる。

 

●同じく、熱心にやっている教員を批判することも許されない雰囲気がある。

 

●欲しがりません勝つまでは、休みません勝つまでは

大会で負けたらすべて終わりという価値観を刷り込まれる。。戦時と同じ。

 

●部活は顧問のものになってしまい、生徒ががんじがらめになる。

 

●部活をなくせば 生徒達を地域に返せる。民間に指導が移管されることで活性化も図れる。

 

●部活をなくせば教員も授業準備に時間を割き、授業の質があがる。

 

●メディアには多治見の事例の取材をしてほしい。

 

●今は名乗りをせずに活動しているが、顔を出して発言できる時代がきてほしい。