(1)登下校の時間の対応

登下校の対応を教員がやるべきなら、生徒が家を出るような時間から教員は勤務開始となる。下校も、帰宅時間までが勤務時間。これを勤務時間内にやらねばならいとしたら、無理が生じるので、遅出、早出勤務を組まないとだめ。 「朝のあいさつ運動」行っていて、生徒会役員の生徒と担当の教員が勤務時間開始より早い時間から門に立つなどして声かけをしている。これも、職務であるというならば、勤務時間内に行うべきと思う。どこからが責任が生じて、何時からが勤務時間なのか。いずれにせよ、今のように、教員の勤務時間を超えて生徒が学校にいる状況を是正すべき。

 

 

(2)放課後から夜間などにおける児童生徒の見回り、補導時の対応

勤務時間内に下校させる際、学校周辺を見回るときがある。不審者情報があるときなど。

祭りの巡視などは、学校行事には関係なく、勤務時間外のことで、教員以外で行うべき業務だと思う。

万引き、放置自転車、騒音、迷惑行為などの通報が学校にくる場合もあるが、これは、「警察に連絡を」と伝える場合も多いが、ツイッターでは休日にまで教員を呼び出して対応させる管理職がいるとかを聞くので、管理職が「警察へ」と言えるようにしてほしい。

 

 

(3)調査・統計への回答 

教委からのアンケートが職員に紙で配られ、教頭がPC入力している。直接職員が入力して教委で集約できないのかなとか、何か改善方法はないものか。

 

 

(4)学校徴収金の徴収・管理 

●●市…口座引き落とし。未納の場合は事務職員と管理職が対応。

××市…給食費は市の予算として市が徴収する。口座引き落とし。

教材費やPTA会費などの集金も口座引き落とし。担任の先生が集める形ではない。

 

 

(5)地域のボランティアとの連絡調整 

●●市の人材バンクに登録している「シルバーさん」に、朝の学校の開門や夕方の施錠、軽作業(職員室内のゴミの回収、ゴミ収集のためのゴミ出し作業、校舎周りの除草作業、散水作業)を朝と夕方にしてもらっている。シルバーさんがお休みの日は教職員で手分けして施錠をやっている。夏季休業、冬季休業、春季休業期間は、日直が16:00頃から校舎内を回り、施錠の確認をしているので、勤務時間内に終わります。

ツイッターで、毎日の施錠当番を教員が行っていて負担、という声があり、●●市のような人材バンクのようなものは、良いなと、改めて思っています。

 

 

(6)成績処理に関連する業務・教材準備に関連する業務 

昔は、試験監督中に採点するとか、自宅に答案を持ちかえって採点するとか、時間の使い方に制限が少なかったが、今は、そういったことによる問題があまりにも多いので、テストの後に、学校内で採点をする、という形になっている。それなのに、採点時間が確保されず、研修や出張にも出なければならないなど、なかなか採点時間が確保されない。これは、年間計画を決めるときにもっと考えなければならないとは思いますが、授業時数確保、などのことがあるので、なかなか難しい。

 

 

(7)課題のある家庭・児童生徒への対応 

学校だけでは解決できないことが多いので、現状のようにsc、sswや市の福祉担当、子ども家庭センターなどと協力しながら進める、という形。でも、今まで放置されていたようなさまざまな課題に適切な対応をするには、人員が足りません。貧困や長時間労働を社会全体で解消していかないと、ますます課題が増える一方です。

幼児期の大人のかかわりがどうだったか、ということはあとあと大きな課題につながる場合も多いので、社会全体が子どもの教育を大切にしない限り、課題が増え、対応件数が減ることはないように思います。

 

※ sc:スクールカウンセラー、ssw:スクールソーシャルワーカー

 

 

(8)給食時の対応 

給食指導は、「教員の休憩時間」と言っている自治体があると、ツイッターに書いてありましたが、当番の生徒、それ以外の生徒の指導、食物アレルギーなどの配慮、おかわりの対応、牛乳びんが割れたりしたときの対応、生徒同士のトラブルの対応などがあり、全く休憩できない。●●市では、おはしを各自で持参することになっていて、おはしを忘れた生徒への対応もある。これらの対応のために、各クラスに担任、副担任が入って指導している。生徒の食事時間は20分程度確保しているが、教員が食べる時間は10分以内。食べ終わった後は昼休みになるが、給食当番の片付けの指導、行事が近い時などは委員会の指導やクラスでの取り組みの指導、校内や校庭の見守りなどがあり、トイレに行く時間すらないような日が多い。

理想的には、衛生的な食堂があって、配膳員がもりつけを行い、おかわりの対応も配膳員の方にやっていただき、後片付けも簡単な形であれば、教員の負担は減ります。お弁当を持ってきたい生徒はお弁当を食べることも許可できます。(どうしても給食の味付けが嫌で、食べられない生徒がいます。偏食、ということで、食べられるものしか食べず、成長期に毎日このような食事内容で心配)

ただ、食事中の、生徒同士のもめごとの対応や体調面の配慮など、小中学校では教員が行うべきなのかなと、思います。(もし、その部分について教員以外の人員で対応するとなると、申し送りのような事項が増えるなど、むしろ負担が増えるように思います。)

教員の休憩時間については、規定の時間にとることが難しければ、時間割のコマに1日1時間の休憩コマを組むとか、勤務終了時間を早くするとか、何らかの対応があってしかるべき。組合からも強く要求して改善しなければならないと思います。

もし、こんな形になれば給食前の時間に授業がない先生はその時間を休憩時間にあて、休憩の後生徒の給食や昼休みの見守りをすることもできるかと。でも、そのためには、給食前に授業のない先生で、突発的な生徒指導に対応する先生も必要だったり。やはり人員不足な状態では難しい。給食指導も、昼休みの見守りも、「指導」の時間として持ち時間数として数えるような前提が必要なのではないでしょうか。

 

 

(9)児童生徒の休み時間における対応

 

(10)校内清掃

 

(11)部活動 

中学校の場合…学習指導要領から、削除したらよいと思う。文科省の業務量の適正化とか、部活の休みを設定とかは、学習指導要領への記載がある限り矛盾だらけで非現実的。部活動は「社会教育」「生涯学習」といったくくりで無理なく楽しく、専門的にやりたいとかの場合は、それなりの指導者について行うようにしないと。その場合も、ブラック指導者による虐待が起きないよう、指導者講習などを行う必要はあると思うし、子どもにもコーチによる暴言暴力からは逃げろと教えないといけない。運動とか文化的活動とか、子どもからお年寄りまでみんなでやるものになれば、豊かな社会の実現につながりそうだなとのイメージを持っています。

勤務時間内に授業の準備や成績処理を行う前提で、勤務時間内に完結するのであればよいとは思うが、それができないのであれば、教員が行う必要はないと思う。今は「授業の準備を後回しにしてでも部活を!」となってしまっているので、完全に本末転倒。部活動は、教員の勤務時間内は外部指導員等にゆだね、どうしても部活の指導をしたい先生は、勤務時間外に勤務先や居住地域などやりたいところで指導すれば良いのでは?「熱血顧問が異動して素人顧問が配置された」とかも減るし、部活動の業務を勤務時間内にしない形にして、業務量を減らすこともできる。その分、教科指導に力を入れたら良いのでは?

小学校の部活は、もともと学習指導要領に記載がないのにやっているところは、完全におかしいとしか思えません。勤務時間内は授業に専念してもらいたいです。スポ少の顧問を引き受けなければならいのも、おかしな話なので、日体協の考えを聞いてみたいところです。児童、生徒への全員入部を強制するのはすべての学校において、完全に狂っているとしか言いようがない。人権侵害。

 

※ 日体協:日本体育協会