夫は中学校で保健体育の教員をしています。
年齢は40代半ば。今年度からは学年長をしながら、担任も持ち、なおかつ野球部の顧問をしています。体育の教員は学校に1人だけ。4月から、ゆっくり休んだことはありません。平日も毎日22時前後に帰宅をし、帰宅後も持ち帰り仕事をしています。帰宅後に保護者に連絡をしていることもあるし、保護者から連絡が入ることもよくあります。家には眠りに帰るだけ。それもベッドでゆっくり眠ることはできず、仕事をしながら疲れてソファで朝まで眠る毎日です。
私も教員です。養護教諭をしています。
私も毎日、やはり仕事のストレスはあります。子どもは小学生が2人います。仕事で疲れて帰りますが、夫には何も頼れないので、帰ってから子どもが眠るまでの家事、育児は全て私の仕事です。毎日、毎日、仕事と育児で私の心にもゆとりがなくなります。夫にももちろん心のゆとりはありません。目の前の仕事をこなしていくだけで精一杯ということは私にも分かります。しかし、私の心が限界にくると、いつも大きな夫婦喧嘩になってしまいます。そんな時にいつも夫が言う言葉、それは「家のことがうまくいくためには、俺が教員を辞めるしか方法はない」。
私は、夫に教員を辞めて欲しいなんて思ってはいません。しかし、教員を続ける以上、この働き方は変わらない、変えることはできないと夫はいいます。
自分の子どものPTA活動や、社会体育の試合などには夫は全く来ることができません。運動会の時でさえ、顧問をしている野球部の試合で来れなかったこともあります。人の子どものことばかり…なりたくてなった仕事だからって、こんなにしないといねないの…と思う毎日です。
毎日、帰宅も遅く、遅い時間に夕食をとったり、食べずに眠ることもあります。睡眠時間も毎日4.5時間です。慢性的な睡眠不足に回復できない疲労。健康的な生活には程遠い毎日です。
先日、毎日のすれ違いから大きな夫婦喧嘩になりました。
その時に「今のままだったら家庭が崩壊する。そこまでして、仕事をしないといけないの?家族のことを考えて、家族のために使える時間を作ってよ…。こんなに働いて、私が管理職に話に行く。仕事では評価をされてるかもしれないけど、家庭はこんなにめちゃくちゃになってるんだから…」夫の状況は理解しているつもりですが、夫だけではどうにもならないと分かっているのですが言ってしまいました。
部活離婚…部活未亡人…
初めてこの言葉を知りました。うちと同じだ…と思いました。同じ状況の方がいることを知り、投稿させていただいました。
教員にだって、部活動顧問にだって、大事な家族がいて子どもがいます。毎日とは言いませんが、家族にお父さんを返してください。いつも全身全霊で子どもたちに向き合っています。だから、少しでもいいから、自分の家族に、自分の子どもに向き合う時間をください。
私も声をあげていきたいと思います。
夫を、そして夫の子どもを守るためにも。
コラム「部活離婚」
— 教働コラムズ (@kyodo_columns) 2017年7月19日
家族にお父さんを返してください。いつも全身全霊で子どもたちに向き合っています。だから、少しでもいいから、自分の家族に、自分の子どもに向き合う時間をください。
https://t.co/kOrrZ5tVlF
メディアの方へ
For the press or journalists
当サイトの全ての内容は引用可能です。ご利用の場合は お問合せフォーム または下記メールアドレスまでご一報ください。
We will offer every content in our site to you for publishing on your media. If you would like to cite our contents, please notify us in advance by Contact Us or the following e-mail address.
教働コラムズ
KYODO columns