部活未亡人という言葉でスッキリしました

まる

(40代 教員家族)2017


 

3人の子を育てながら私も週30時間ほど働いている妻です。

 

ちょうど3年前。末っ子出産直後、受験生を担任していた主人は学年主任と生活指導主任を事実上兼任してるような状態で、部活も副顧問とはいえ複数掛け持ち、学年内の不登校児の対応で深夜まで帰れない日が週に一度はあるという状態でした。週に一度通ってくるその生徒さんと保護者さんと話をし、閉門ギリギリまでキャッチボールをしていることを少し嬉しそうに話してくれたときに、その、主人を引き止めている生徒さんを恨めしく思った感情が忘れられません。家から出てこられなかった生徒さんとそこまでの関係を築けた喜びを一緒に感じたいのに、まだ、首も座らない末っ子を含めた3人の子どもと私と4人だけで夕飯の食卓を囲み、1人でお風呂の世話から寝かしつけ、翌朝の準備とバタバタしてお互いくたびれた深夜に顔を合わせるという状態が毎日続き、まるで、学校に父親を取られたようだと嘆いてばかりいました。この時の状態がまさに、部活未亡人でした。末っ子が幼いうちは本当にしんどかったです。

 

子も大きくなり、今は落ち着き、仕事を選んだのも主人、仕事が好きな主人を選んだのも私、仕事を続けることを選んでるのも私、家族で過ごせる日が少なくても、私たちの形で家族を作ればいいと思えるようになりました。

子どもが大きくなってからは心身を癒すというアロマや簡単なマッサージなどをしてお互いの心を近づける工夫をし、必要な話はメールで済ませ、顔を合わせている時はくつろげるようにしています。

その工夫のおかげかどうか、週末の部活動に「子どもと過ごす時間を作る」と言って子ども3人連れて行ってくれるようになりました。その日は保護者さんたちのお世話になりながら1日過ごしてきます。

 

考え方から言葉が生まれて、言葉から感情や次の行動が生まれるので、悲観したり環境を嘆いたりせず、子どもも生徒さんも保護者さんも含め、お互い様の感謝の関係で行けたらいいなと思います。