私は高校時代演劇部に所属していました。
演劇部での部活問題についての意見をあまり見ないので、私の経験から意見させていただきます。
●長時間練習の必要性
演劇は本番が存在し、本番までに作品を仕上げる必要があります。
台詞を覚える、大道具を作る、など最低限済ませなければならないことが数多くあり、
それを期日までに終えなければならないため部活を低頻度で行うことが難しくなっています。
本番の存在によって「嗜み程度に」行うことができないジャンルの部活だと感じます。
●長期に渡る大会
演劇にも大会があって、地区大会・県大会…と続いていきます。
私の地区の大会は四日間かけて行われました。
十六校が一時間の劇を上演して、講評やリハーサルも含めて丸四日かかります。
準備も含めるとさらに数日かかり、とても負担が大きいと思います。
上位の大会に進出すると負担が二倍、三倍…と増えていき、「上に行くな」と思っている顧問もいたのではないでしょうか。
●複数の顧問の協力が必要
私の地区の大会では各校少なくとも二名の顧問の協力が必要でした。
大会の運営に携わる顧問が一名、お芝居の講評する顧問が一名、それぞれ各校出さなければなりません。
しかもそれぞれ基本的には四日間会場に常駐する必要があります。
副顧問に「休みを四日欲しい」と言うのはとても心苦しかったです。
●専門性の無い顧問も
各校演劇に詳しい顧問が二人もいるわけではありません。
いたとしても大抵大会運営に回らざるを得ないため、講評に素人顧問が回ることもしばしばです。
当然何を言えばいいのかもわかりませんし、生徒も正直なところ素人に講評されたくなんかありません。
生徒に白い目で見られているのを見てかわいそうだな、と思っていました。
●「神様」のような顧問
吹奏楽部等と似た問題ですが、強豪校には強い権威を持つ顧問が存在します。
演劇は中学までの経験者がほとんどいないので、権威はますます強くなります。
パワハラと言って差し支えない指導を行っている顧問もいたようです。
脚本や舞台装置まで顧問が行う場合もあり、正直他校からすると「ずるい」と思っていました。
吹奏楽の作曲・編曲を顧問が行うようなものです。素人の高校生が勝てるわけがありません。
コラム「演劇部の諸問題」
— 教働コラムズ (@kyodo_columns) 2017年7月4日
大会の運営に携わる顧問が一名、お芝居の講評する顧問が一名、それぞれ各校出さなければなりません。
しかもそれぞれ基本的には四日間会場に常駐する必要があります。 https://t.co/VsvLpdS8FF
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