十年近く前の公立中学校在学時の話になります。
私の市の中学校では二年生時に隣県に林間学習に行くのが恒例になっていたのですが、私が二年生になるとき、恐らく市の予算に余裕が出たことが理由で林間学習の行き先が沖縄に変更になりました。
学生としては宿泊研修が豪華になって万々歳でしたが、今思うと教員の方々の負担は非常に大きかったと思います。
一年目ということで前例も無くプラン作成から教員で負担をしなければならず、実際に沖縄ではスケジュールが上手くいっていなかったのか生徒だけで待たされる時間が少なからずありました。
沖縄研修の数週間前には先生が授業に数十分遅れて来ることもあり、先生は「寝ていた、すまない」とだけ言い生徒のブーイングを浴びていました。今思えば沖縄の準備の負担が大きかったのでしょう。
先生方の恐らく一番辛かったであろうことは、その負担を生徒に打ち明けられないことだろうと邪推します。
負担は制度上避けられないものなのに、その負担のせいで生徒からブーイングを浴びたりしてしまう。しかも言い訳もしてはいけない風潮がある。これが先生方の精神的負担を増す一理由だと考えています。
少し話が逸れますが、教員が「辛い」と言えないことで子どもも「辛い」と言いづらくなっているような気がします。
子どもに言ってはいけないことも教員の仕事上あると思いますが、押し付けられたものに対する反発くらい表明できる学校文化であってほしいものです。
コラム「校外活動の負担」子どもに言ってはいけないことも教員の仕事上あると思いますが、押し付けられたものに対する反発くらい表明できる学校文化であってほしいものです。 https://t.co/Yr0x8SwZxA
— 教働コラムズ (@kyodo_columns) 2017年6月20日
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