私は、いわゆる転職組の教員だ。
以前は電気関係の仕事をしていた。
子どもの頃からあった、教員への憧れから教育界へ転職し技術科の中学校教員となった。
教員になって、まず驚いたことはその仕事量の多さと仕事内容が多岐に渡ることだ。
朝は部活の朝練から始まり、授業、学級経営、校務分掌の事務、部活動と仕事量も仕事の幅も膨大だ。
土日まで部活動につぶされる。
さらに言えば、それだけの業務を勤務時間外に行っても、ほぼ無給であることが異常さを増した。
確かに、民間企業にいた時もサービス残業も土日のサービス出勤もあった。
しかし、教員のその量は尋常ではない。
そして手当は1~2万円程度だ。
以前の職場は36協定で月の時間外上限が40時間だった。
それだけしか出してもらえなかったが、それでもそれなりの金額をもらえたし、それ以上の残業はしてはいけないという雰囲気があった。
ところが教育業界はどうだろう。
ほとんど手当は出ないにも関わらず、仕事の成果よりも学校に長い時間いる教員は頑張っていて偉いという雰囲気がある。
これでは教員は報われない。
働いて成果を上げたら、その分だけお金をもらう。
これが全うな感覚だろう。
金は出さないけれど、成果を出せ、頑張って働けという教育業界はおかしい。
私は声を上げて言いたい。
給特法によって時間外勤務は基本的に存在しないと法律で決まっているからだ。
要するに、管理職が勤務時間外にせざるを得ない仕事量を恒常化している現状に目をつぶっていることが悪いのだ。
今の教育界の現状は、教員の多くが作り上げてきた教育界の「当たり前」にあるのではないかのか。
日本を支える社会へ飛び立つ子ども達を育む立場の教員は、法律を守るという当たり前の行為をできるようにしたい。
教員の労働感覚の向上が、日本のブラック企業を減らす第一歩だと感じる。
我々教員は、常にアンテナを高くしていきたい。
コラム「勤務時間の概念がない教育界」
— 教働コラムズ (@kyodo_columns) 2017年5月31日
要するに、管理職が勤務時間外にせざるを得ない仕事量を恒常化している現状に目をつぶっていることが悪いのだ。今の教育界の現状は、教員の多くが作り上げてきた教育界の「当たり前」にあるのではないかのか。 https://t.co/oRmK7ILVbq
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