ショックなことが起こった。
内田良氏『ブラック部活動』が学校で禁書・焚書扱いにされたのだ。
私は、購入した『ブラック部活動』を机の上に置いていた。
この本の存在が現場に知れ渡る事が、部活動改革に役立つと思ってのことだった。「部活動をやって当たり前」の雰囲気の職員室では、こんなちょっとした行動にも、それはそれは大きな勇気を要した。
案の定、私の行動は周囲から疎ましく思われたようだ。奇異の目で見られるようになった。冷たい視線を常に感じ、職員室は針のむしろとなった。
学校に勤めていない人には伝わらないかもしれない。でも同業者には、決して大げさではない事を分かってもらえると思う。
『ブラック部活動』は間違った事を書いていない。この本は、部活動の存在全てを否定している訳ではない。部活動のこれからを考える為に、現在の問題についてまとめられた本なのだ。
「部活が好きで好きでたまらない」教員や学校こそ、この本をヒントに、これからの部活動のあり方を考えなくてはならない。部活動を本当に残したいのなら、今のままではいけない。
部活動のあり方は、私たちが議論しないといけない、私たち自身の問題だ。
しかし、目を開いて欲しいはずの部活大好き教員は、この本を見えない所に葬りたかったらしい。あるとき、私は校長から直々にこう言われた。
「机の上のあの本を撤去してくれないか」。
理由は、「不快に思う教員がいる」とのことだった。さすがに衝撃を受けた。
これは、現代の焚書ではないか。
程なくして、もう一つの衝撃的な知らせが届いた。
学校図書館にリクエストしていた『ブラック部活動』が、管理職によって却下された、ということであった。生徒に知られてはまずい「不都合な真実」を隠そうとしたのであろう。
まさかとは思ったが、本当に禁書扱いまでなされるとは思わなかった。
図書館に入れる入れないは管理職に決裁権があるとは言え、図書部主任も「こういった例は聞いた事がない」と語った。
これが、学校の現状だ。
同様の事は全国の学校で起きるのではないかと、私は危惧している。学校では、当たり前のように、管理職や部活大好き教員にとって都合の悪い発言は、抹殺される。
それを悪気無くやっているようだから、学校現場の常識は驚くばかりだ。
現代に、焚書や禁書がなされている。
管理職には、事の重大さについて気づいてもらいたい。
同様の事例が生じたら、内田良さんに連絡をしよう。
コラム「『ブラック部活動』禁書事件」
— 教働コラムズ (@kyodo_columns) 2017年8月22日
程なくして、もう一つの衝撃的な知らせが届いた。
学校図書館にリクエストしていた『ブラック部活動』が、管理職によって却下された、ということであった。
https://t.co/2pI2PMNNzH
コラム「『ブラック部活動』禁書事件」
— 教働コラムズ (@kyodo_columns) 2017年8月22日
『ブラック部活動』は間違った事を書いていない。この本は、部活動の存在全てを否定している訳ではない。部活動のこれからを考える為に、現在の問題についてまとめられた本なのだ。
https://t.co/2pI2PMNNzH
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