怪我をするまで頑張ることが素晴らしい、怪我をすることで仲間の大切さを実感できる、そんなことを指導者が言うなんてバカな話があるでしょうか。怪我をしないよう無理しない、無理させないことが指導者には必要なはずなのに。怪我を精神論で美化するように語るのはやめてほしいです。
部活動を強化しようという動きがあり、グラウンドのナイター設備を充実させるために予算が動いているようです。しかし、練習器具を購入するのはわかりますが、どうしてナイター設備なのかがわかりません。まさか、夜8時、9時までグラウンドで練習する気でしょうか。怖いです。
良い加減、1週間で休養日を設けずに部活動をしている先生を「顧問の鏡」として崇めるのはやめた方がいいと思います。インフルエンザが流行っている時でさえ休養を取らせないせいで、部内で集団感染が起きる・学級閉鎖に繋がる、なんてことは十分にあり得ることですよ。
効率ばかりを追求してしまうことにも弊害はあるでしょう。しかし、「餅を桶屋」に任せ「桶を餅屋」に任せるなんていうことをしていると、人件費と時間の無駄になってしまいます。学校では、生徒に「得意なことを活かそう」と指導します。自分の特技が発揮できる方が誰でも幸せなのではないでしょうか。
労働生産性が話題のようです。効率の悪さは学校にもあります。例えば、同期でサッカー経験がある方がいるのですが、部活はバスケットの顧問をしています。未経験種目を指導する為に一から勉強している様子を「頑張っている」と言うのは聞こえが良いですが、生産性の低さを助長しているだけとと言えます
生徒「部活やめたいです」
教員「部活やってない生徒はダメになる。だから、やめさせない」
生徒「じゃあ帰宅部の人はどうなんですか?部活してませんけど」
教員「…。
部活をやってない生徒は最初からしっかりしてるから。問題なのはやめた奴だ」
こんな矛盾したやり取りありませんか?
部活がブラックになってしまうのは、勝利主義と囚人のジレンマに陥っているからなのでは?と勝手に推測です。
1)とある学校が勝つために他を出し抜いて多く練習する。2)他も真似し時間が長くなる。3)自校のみ時間を短くすると極端に不利になるため、長時間の活動をやめたくてもやめられない。
コラム「部活動にかかわる違和感」
— 教働コラムズ (@kyodo_columns) 2017年8月15日
良い加減、1週間で休養日を設けずに部活動をしている先生を「顧問の鏡」として崇めるのはやめた方がいいと思います。
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