· 

地域ボランティア活動の裏側

匿名 中部 30代 公立中

 

 

私は現在の勤務校でボランティア活動の担当になっています。三年連続です。前任校では五年連続で担当しました。

毎年、この時期(※5月)に自治体からはさまざまな校外でのボランティア活動の募集案内が届きはじめます。

そのなかでも頭を悩ますのが、休日に行われるイベントのボランティアです。

 

 

生徒が積極的に参加してくれること、社会貢献の場を提供していただくことはありがたく感じます。

しかし、ボランティア担当は開催までの仕事(生徒への呼び掛けや希望者の取りまとめ、自治体担当者との連絡や事前指導)以外にも、生徒の安全確保のため当日の出欠確認や引率、活動記録のための写真撮影、リアルタイムで学校ホームページに活躍の様子を掲載するなどの仕事が生じます。

当然、休日はつぶれますが、自主的な休日出勤と同様にみなされ、部活動のような手当はありません。振休もありません。

 

 

ボランティア活動が盛んになる秋には、休日に行われるイベントが6回はあります。ボランティア担当者同士で相談し、平等に割り振ったとしても、2日は確実につぶれます。

昨年度は運動部の顧問を兼ねている担当者が大会と重なる等、割り振りがうまくできず、私が5日休みを返上したので、さすがにこれはと思い、管理職にも問題提起しました。

しかし、返答は「計画的にうまく割り振りを決めてください。」のみ。部活動同様、教員の善意に頼りきった運営になっているのが現実です。管理職も生徒が活動している間は学校待機かイベント会場へ出向いているので、「本当に申し訳ないし思いは同じなんだけどね。」とは言われました。

 

 

冒頭に書きましたが、今までに前任校と合わせて8年ボランティア活動の担当になっています。校務分掌は経験者が継続して指名されやすいものです。

今までに、どれだけ休日を返上したことか。もちろん、部活動の顧問もしていたので、一ヶ月休みが全くない時もありました。

部活動ばかりが注目されていますが、ボランティア活動の裏側で動く教員の実状も知っていただきたく投稿しました。

 

 

自治体のボランティア活動は学校単位でなく個別の募集にし、窓口も自治体にする、引率者も地域から募集するなど、学校と切り離せるものは切り離していく必要があると感じます。

学校がパンクする以前に、教員の健康が保たれません。

 

 

※印の部分は教働コラムズによる捕捉