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部活顧問に熱心すぎる夫

40代 中学校教諭の妻

 

 

 

四年前に、夫は民間企業から中学校教諭に転職。私自身も小学校教諭をしています。二年前に、3人目の子供が生まれました。夫が部活で忙しくなるのはわかっていたつもりでしたが、土日もほぼワンオペ育児でストレスがたまっています。 夫はできる限り家事育児に協力してくれてはいるのですが、それまで週末は家族でお出かけが普通だったので、今では毎週子供と取り残される週末で、ギャップが辛いです。

 

夫は部活にとても熱心です。希望の部活にやっと配属になり、張り切って土日は練習試合をほぼ毎週入れています。生徒たちも保護者もとても喜んでいる、と言っています。それはそうなのかもしれませんが、家族が犠牲になっていることに対する後ろめたさを感じているのか、疑問です。今度の土日は休み?と聞くと、強い口調で、いやいや、とても重要な練習試合があるから!とか、公式戦の前だから休みにはできない!とか、休めないのは当然でしょ、という口振りです。部活動改革の新聞記事を見せたら、カンカンに怒ってしまいました。曰く、現場の声を無視している。試合前に休養日なんてありえない。うちの学校では例外規定を作った。教師の多忙は部活のせいと決めつけるな。無駄な研修や会議や書類作成をまず減らせ。など。私も同業者なので言い分は分かる部分もあるのですが、部活休養日などの部活動改革のニュースは私にとっては朗報だったので、夫との意識の差にとても悲しくなり、夫婦の溝はこうしてできていくのかと、結婚10数年で初めて感じました。

 

ちなみに長男も中1で運動部ですが、私は練習や試合を見に言ったことはほとんどありません。息子は万年補欠で試合に出させてもらったことはないし、幼児がいるので行きたくてもなかなか行けません。面倒見の良い長男は、小6までは、下の子の世話や家事手伝いをを良くしてくれて、助かっていました。夫がいなくても長男がいたから何とかやっていました。今は、その息子も部活に取られてしまいました。

 

部活は、やっている生徒や顧問にとっては、楽しかったり、生き甲斐でさえあったりするのでしょう。昨今のニュースでは部活のネガティヴな面が強調されすぎな部分もあると思います。しかし、楽しむ当事者を裏で支え、犠牲になっている人間もいるという事実に、目を向けてほしいと思います。