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緊急事態宣言

部活とはなにかマン 関東 20代 公立中学

 

 

2021年。年が明けてすぐに緊急事態宣言が発令された。

 

去年の一発目の緊急事態宣言のときには中学校は休校になり、職員も在宅勤務が命じられたことで、時間外が毎月90時間を超え、家のことがなにもできない生活から一変して、自宅ではあるが「普通の仕事」に勤しむことができた。自分の時間も持て、健康で文化的な最低限度の生活を営むとはこういうことなのだろうと思ったものだ。

 

今回の発令で中学校は休校にはならなかった。もちろん生徒の教育的な時間を奪われるのは生徒のためにもならないのでひとまず安心したが、問題は部活。なんとうちの市では部活動は平常通り行うとのこと。なんという。これは違うのではないか。

 

なぜいつも通りに部活を続けるのか。理由を聞くと、「休みにすると友達の家に遊びに行くから部活で囲いましょう」とのことである。

 

どういうことだ?

 

部活で囲ったところでたかだか3時間程度であるし、その理論だとその後遊びに行く生徒は止められない。意味はあるのか。しかも今週末は成人の日で3連休。3日間部活をやれということか?

遊びに行くという仮定に対して、まだそうなるかもわからないのに囲ってしまう必要もわからない。

そもそも、遊びに行く生徒には、遊びに行くなという至極当然な指導をするのが教育ではないのか。その場しのぎの対策では全く意味がない。

 

もちろん上の方たちが悩みに悩んで決めた事なのでもっと深い理由もあるのかもしれないが、末端には伝わらず、私の理解力ではそこまで理解できなかった。

 

納得しないまま、生徒の前では「部活ができて良かったね」と笑顔で接するのも、これが仕事なのだなあと思いながら今日も部活をするのであった。