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事務仕事

公立・高・女性

 

 

年度末の今日この頃。普段にも増して、事務仕事と会議が山となる。

そのせいか、事務仕事が本当にいやでたまらなくなる。

 

部活動で遠征や練習試合に行くたびに、何枚もの書類作り、移動手段の確保、宿の手配、支払い等。

生徒が見ることもない、要録の作成。

部活動や学年等の会計処理と、それに伴ういくつもの書類づくり。

クラス編成やそれにともなう各書類の並べ替え、時間割づくりなどなど。

 

年度初めは年度初めで、またきりがないほどの事務仕事に追われる日々が始まる。

小・中よりも事務職員が多い高校でこの有様である。

 

教員を志望した理由に、事務仕事をしっかりやりたいから、という理由を挙げる方はまずいない。生徒と関わり、生徒の成長を見たくて、教員となった方ばかりである。

昨今叫ばれる働き方改革の具体案として、授業でのICTの活用や、部活動の活動の仕方などが挙げられることが多い。それらはもちろん必要な事柄である。業務の取捨選択や効率化はもちろんであるが、私個人としては、生徒と直接関わる授業や部活動よりも、事務仕事を削減してほしい。

 

事務仕事のために生徒を指導できない現状を変えてほしい。

期限の迫る事務仕事や会議のために、補習を休日に行う教員や、部活動中に活動場所からいなくなる教員がなんと多いことか。

そういう私も、部活動中に事務仕事や補習のために体育館を抜け出している。

 

教員を増やして負担軽減をしてほしいが、予算がない。

それなら、せめて事務職員を倍増して、教員の事務仕事を減らして欲しい。

授業や部活動の負担が変わらずとも、事務仕事だけでもなくなればどんなにうれしいことか。

 

小・中学校は各校に1・2名しか事務職員がいないのだから、事務仕事が教員にまわってくるのは当たり前である。

私は高校の教員だが、事務仕事が本当に多くていやになる。

特に会計業務や取り立てを行うたびに、こんなことをやるために教員になったわけではないという想いがちらつく。

 

また、事務職員は教員ではないので、給特法の対象ではないようだ。残業をするには許可が必要で、残業した場合には残業手当が出るらしいと聞いた。学校事務職員の給与形態に関してはあまり調べていないので、間違いがあるかもしれないし、地域差もあるのかもしれない。

ただ、本校に関していうと、事務室は定時で閉まることがほとんどだ。

事務職員の働き方としては正しいのだろうが、事務仕事をするための職員は定時で帰り、教員は部活動を指導して20時頃から事務仕事に取り組む…。やるせない想いだ。

 

もちろん、学校事務職員はきちんと仕事をしてくれている。

私がいやだと思う会計業務も、書類づくりも、昔から教員がやってきたため、事務職員も事務職員の仕事だとは思っていないだろう。

ただ、事務仕事をしながら「これは本当に教員の仕事なのだろうか」という疑問が私の頭をよぎるのも事実である。

「事務職員の仕事量が多いのでかわりに教員がやります」という構図はどう考えてもおかしいと思う。

 

最後にもう一度。

教員のために、事務職員を増やしてください。