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部活偏重と生徒指導と

東日本のでもしか先生 20代 公立中学校

 

 

3年前のこと。12月29日まで部活動が実施され、抗議の意味を込めて無連絡で学校に行かなかったことがあります(そもそも12月29日は年末休業となっていて出勤日ではないため、あえて「無断欠勤」とは言わないでおきます)

その日程が示された直前の職員会議で、私は勤務校のあまりの部活偏重に耐え兼ね発言しました。

 

「年末年始くらいは生徒を家庭に返すべきだ。中学のレベルでここまで部活をガンガンやって何になる。いい加減にしろ!」

 

会議の場は凍り付いたが、管理職の巧みな返しでその場は丸く収まった記憶があります。

教員になり数年しか経っていなかった当時。今になって振り返ると、ずいぶんと生意気なことを言っていたな、と猛省するところが大きいです。しかし、裏を返せば若手だからこそ出来た盾突きであり、ある程度歳をとってからだと立場上言えない場合もあるのかな、とも思います。

 

中高で部活動に熱中した自身。

それだけ世話になったのだから、教員として部活動に積極的に関わるのが当然だろう、という声もあるかもしれない。

ただ、私が納得いかないのは、大部分の中学校の部活動が競技力向上、大会での上位進出が第一の目標ではなく、生徒を学校から離さない、言わば生徒指導の観点で行われているということ。そんな幼稚な理由で部活動なんかやっていられるか!という思いが非常に強いです。

 

私は、部活動は学校に必要だと思う。生徒に授業や行事以外でも活躍の場を与えるという意味で、大きな役割を持っているのが部活動だ。ただ、現状の部活動は本来の趣旨からはあまりにもかけ離れている。

本県では文科省およびスポーツ庁の通知を受けて、来年度から部活動は土日どちらか1日を含む週休2日となるそうです。適切に休養日を入れながら、生徒、保護者、教員、部活動に関わるすべての人たちが気持ちよくやれることを切に願います。