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教育現場の限界

田舎教師 近畿 30代 小学校教諭

 

 

教育学部がある大学を卒業し、一般企業に就職後、いずれは就こうと思っていた教員になった。非常勤講師、常勤講師も経験したのち、教員採用試験に合格し、教諭として中学校、小学校を経験してきた。現在10年弱のキャリアである。

 

そんな私が感じるていることは、他の先生方もおっしゃるように、教育現場の閉塞感だ。心ある、熱心な、真面目な、まともな教員はどんどん疲弊し、その一方で、言い方は適切でないかもしれないが、能力や資質に欠ける教員が、担任も持たず、大した校務分掌もあてがわれることなく、日々のうのうと生きている。これは地域による差ではない。同じ1つの学校の中で起こっているのだ。

 

能力のない教員にとっては、これ以上楽な職場はないだろう。逆に、そんな教員のしわ寄せがくるバリバリの教員はたまったものではない。でも、こんなに仕事量やかかるストレス量、能力の差はあっても、給料の差はゼロ。一般企業では真っ先に首になるべき人間が、優秀な若手よりも2倍近い給料をもらっている。ふざけるなと言いたい!

 

こんな状態で冷静に仕事しろと!?

まともな教員が疲弊し、有能な若手は入ってこず、教育現場が堕落の一途をたどることは、現実から見ていれば明白である。こんな状態ある現場をなぜ行政は見過ごすのか。このままでは数十年後、日本の国力は確実に低下するだろう。

 

私は再来年に自己都合で退職するつもりだ。そして、この状況を打開するべく、心ある方々と共に、微力ながら行動をおこしたい。