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働き方改革と生徒との距離

自宅警備教員 東北 20代 公立中学校・ヒラ教諭

 

 

当たり前のことかもしれないが、小中学校の先生は、基本的に子どもが好きである。

小学校の先生は朝は7時半から児童の様子を観察し、休み時間は児童と一緒に遊び、給食も一緒に食べ、16時前後まで一日中一緒にいることになる。

中学校は小学校とは違い教科担任制であるが、朝や昼の校舎内巡回、そして部活動と、小学校の先生とさほど変わらない時間、生徒に接していることになるだろう。

 

私は中学校教員として、この生徒との距離が異常に近すぎると感じることがある。

教員集団の中では「生徒指導は手を焼きすぎてなんぼ」という意識が強い。

そして、生徒と接する時間が長い人ほど、良い教員として評価される風潮がある。

このような意識の教員が多いことから、長時間労働の土壌が生まれてしまうのではないだろうか。

 

私は、教員ももう少しサラリーマン意識で機械的に働いても良いと思う。生徒のため、という魔法の言葉は、教員を無休長時間働かせる呪いの言葉だとも思う。