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部活動における「引退・卒業お別れ会」の派手さに疑問

*からあ* 中学校教諭

 

 

 

勤務校では運動部は夏、文化部は秋に 3年生の引退が来る。そして3月にも県立高校入試の後に、つまり受験勉強から解放された時に、後輩が卒業する先輩に最後のお礼を言おうとする。そのような時期によく「先輩とのお別れ会」「引退試合」「卒業祝賀会」などが企画されるが、ときどきメッセージカードだけでなく贈り物まで伴うことがある。チームスポーツであれば「ユニフォーム・背番号のデザインの(オーダーメイド!)キーホルダー」なども登場する。こういうものは生徒が自分の小遣いから注文するとは考えにくいので、保護者会で先輩に気を遣って前々から準備するのだろう。保護者と部員と顧問が一緒に公民館、時にはレストランを貸し切って飲み食いをし、その中で一人一人卒業生が前に出て後輩の名前を出して涙しながら一人一人にメッセージを読む・・・(とくに強豪女子部は気合いの入れ方がすごい)というイベント会社顔負けのことまでするところもあった。

 幹事となった2年生部員と保護者会には、「前年度よりも『質の下がったもの』をするわけにはいかない」と相当なプレッシャーがのしかかる。結果、年々派手になる。中学生が身の丈に合ったやり方で感謝の気持ちを伝えられたらそれでいいのに、と私は思う。保護者会が入りお金をかけて部活動引退の演出がなされていることに違和感を覚える。保護者会の中でも、もちろん生徒の中にも、大きく負担に思う方がおられるのではないだろうか。

 みなさんのところではどうでしょうか?