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部活動是非のジレンマで

 ITマース 20代 公立中学

 

 

 

中高生の頃、陸上に明け暮れていました。とりわけ、運動に長けていた訳ではありませんが、唯一こなせたスポーツでした。

今でも覚えています。クラスのサッカー部の友達が、地区のスポーツフェスティバルでリレーで活躍した話で、心に火がついて

翌週末のリレーカーニバルで初めて100M入賞出来たこと、長距離も短距離もごちゃ混ぜの総力戦チームで初のリレー優勝を遂げたこと。

今でも同級会の話に上がります。

ただ、高校生の頃、走ることにも行き詰まり、勉強も手に付かず、気が付くと周りの人達が当たり前に触れてる文化も分からず...

不器用な僕は他の世界をあまり知らずにいました。

幸い、大学で研究に切り替えて、自由な時間で様々なものに触れることが出来ましたが、子ども達には「広い世界」を知って欲しいです。

 

学校が今まで単体で部活動運営を担えて来たことが不思議に感じます。そこには沢山の先生方のご苦労とプライベートの犠牲、長らくの時代で築いた献身での礎を感じます。

 

自分自身、現場に立って慣れない経験外の部活動で試行錯誤、苦戦し、プライベートを壊してしまった経験から

「子ども達のため」の免罪符だけではもう立ち行かなくなっていると考えます。

「もう勘弁だ!」という気持ちと、教え子達の「活躍する、生き生きと活動する姿」を見守りたい気持ちが入り混じるところです。

 

最近、思うのは学校が地域社会に旗を振り、「外部専門人材」を確保し、自治体で運営をバックアップして頂きたいと思うのと、

規模の変動の中で、部員が減少している現状から、「グラウンド・コート」「体育館・武道館」「校内」で

各活動場所で共同運営するのが、「安全管理上」良いのではないかと思います。

 

教職員数の関係で主・副と確保が難しいならば、共同化することで、管理の目が増え、1人の時も

ウォーミングアップとクーリングダウンで「共同トレーニング」を行うことで

開始時刻と終了時刻を厳守し、長時間練習の是正が可能だと思います。

(自身の中学時代、雨の日に体育館の部活動とシャトルラン、冬休みに野球部・バレーボール部・サッカー部とトレーニングしたこと、

吹奏楽部の駅伝参加、剣道部もマラソン大会に出たことは先駆けだったかもしれないと考えました。)

 

練習内容・片付けや準備を「ワークフロー」で可視化し、健康管理・安全管理上で必要なことを「ガイドライン化」することで

指導者も子どもも守ることが出来ます。

(実際に1ヶ月で5時間捻出出来ました。スピードばかり意識すると思わぬ事故も考えられるためご注意下さい!)

 

学校はもっと地域社会へ旗を振り、様々な人達とネットワークを築いて「負担減」「連携による安定化」「プライベート確保によるワーク・ライフバランス」を実現させるべきです。

教育行政機関は勿論、企業・官公庁の方々、地域社会の皆さん、力を貸して下さい!

よろしくお願いします。