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立場を悪用する管理職には責任を取ることができない。

飯塚 悟  沖縄 40代 中学校

 

 

 

部活動の責任者は形式的に校長が担うものとなってはいるが、事実は違う。

教諭が毎日部活動を19:00までみていても、管理職はそれを待つことなど決して無い。現場にいないのに、17:00にはさっさと帰宅する無責任な者にどのように緊急対応ができるのだろうか。

何かあった時に責任を取らされる、追求されるのは教諭であり、そもそも守ろうという判断は無い。

 

活動時間だけでなく大会引率も同じ。

子どもたちがそれまで準備してきた想いや労力を実らせてあげたい気持ちは誰にでもあるので、大会出場キャンセルという選択肢は存在しない。しかし誰にでも都合があり、どうしても部活動引率より優先しなければならない用事が発生することは、ごく自然なことであるが、これを管理職がバックアップするという仕組みそのものが存在しない。責任は全て部顧問が取ることになる。すべての職員に頭を下げて、代理引率をお願いして回ることになるわけだが、小規模校の場合は職員数そのものが少なく必ずしも代理が見つかると言うものでもない。最悪の場合、顧問自らが重要な自己の用事を放棄して自己犠牲を決心しないとならないという流れが実に一般化されており、最後の最後まで管理職は、自分たちがサポートしようという気概も制度もまったく無い。その割に教諭の責任を執拗に叱責する管理職が存在するのも事実である。教諭はどこにも相談できず、ただただ業務時間外であっても責務遂行をする以外、他に選択肢が無い。